開咬（オープンバイト）の矯正治療

前歯で噛めないことで奥歯を多用することになります。 そうすると、奥歯への負担が強くなり様々な問題を引き起こします。

• 歯が欠ける
• 治療した歯が割れる
• 詰め物や被せ物が取れやすくなる
• 咬合性外傷（噛み合わせによって、歯を支える骨が溶かされる）
• 顎関節症

上記のような問題が代表例として実際にあります。
長期に渡ってご自身の歯で過ごしたい方は、審美面と同時にご自身の歯を大切にする意味でも矯正治療を検討してみると良いでしょう。

舌癖が原因で開咬（オープンバイト）になることがとても多いです。舌癖は、舌を歯と歯の間に入れたり、舌で歯を押したりすることで、ポカン口などと同様に悪習癖と言われています。

治療後に安定した歯列を維持するためにも（後戻りをしないためにも）悪習癖を改善するトレーニングが必要になります。これは大人も子供も同様です。

それ以外には、骨格的な問題で開咬になる場合があります。

開咬の程度が軽いものは前歯部の挺出で治療することも可能ですが、重いものになるとなかなか上手くいかず、治療後の安定も悪いことが多いです。状態によっては抜歯により歯軸を改善しながら咬合を獲得したり、臼　歯部を圧下することで前歯部の咬合やプロファイルの改善を図ることもあります。

程度にもよりますが開咬のみであれば、非抜歯で歯列を整えられる可能性があります。しかし叢生などが併発している場合、歯を並べるスペースを作るために、抜歯を行うこともあります。